Food and Bioprocess Technologyに研究成果が掲載されました。
Food and Bioprocess Technology (IF 5.3)に山形大学OBの藤原広希さん(現:東京エレクトロン株式会社)との共著論文が掲載されました。(小川が本論文の責任著者となります)
著者:Koki Fujiwara, Yorito Igeta, Kei Toba, Jun Ogawa, Hidemitsu Furukawa (Yamagata Univ.),
Mari Hashizume, Tomoya Noji, Koh Teratani, Naoyuki Ito (F-EAT Inc.)
タイトル:Laser Cook Fusion: Layer-Specific Gelation in 3D Food Printing via Blue Laser Irradiation
掲載情報:https://link.springer.com/article/10.1007/s11947-025-03817-6
本研究では、局所的な青色レーザー加熱によって多糖類をゲル化させることで、複雑な食品構造を造形可能とする新しい3Dフードプリンタ「Laser Cook Fusion」を開発しました。層ごとに異なる食品材料を切り替えて印刷できる機構を備えており、食品の食感や構造を精密に制御することができます。また、材料の切り替え時にはインクの混在を防ぐ洗浄プロセスも導入されています。印刷材料としてクチラン、トマト、カボチャ、ウコギ粉末を用い、それぞれの機械特性と印刷適性を評価した結果、トマトとウコギ粉末が高い剛性を示しました。また、異なる材料の積層によって硬さの調整も可能であり、食品テクスチャのカスタマイズ性を実証し、本プリンタを用いてミルフィーユ状の和菓子などの精巧な調理例も提示しました。
