Artificial Life and Roboticsに研究成果が掲載されました。
Artificial Life and Robotics (IF 0.8)に協力学生の井桁幹人さんとの共著論文が掲載されました。(小川が本論文の責任著者となります)
著者:Yorito Igeta, Koki Fujiwara, Jun Ogawa, Hidemitsu Furukawa (Yamagata Univ.),
タイトル:Anisotropic texture control in 3D food printing through pitch adjustment and internal structural design
掲載情報:https://link.springer.com/article/10.1007/s10015-025-01065-7
本研究は、単一種類のフードインクを用いて、3Dフードプリンティングにおける異方的な食感を制御するための新たな手法を提案しました。造形時にレイヤーピッチや内部構造を調整することで、局所的な硬さの変化を実現し、特に「可変ピッチ技術」を導入することで、破断試験においてピッチが小さくなるほどZ方向の硬さが増加することが確認しました(0.3 mmで3.34 ± 0.29 N、0.6 mmで3.00 ± 0.33 N、0.9 mmで1.89 ± 0.37 N)。さらに、内部構造の異なる車輪形状サンプルでは破断挙動に明確な違いが見られ、内部設計による食感調整の有効性が示されることを分析しています。本手法により、個々の咀嚼能力に応じた食感のパーソナライズが可能となり、医療・介護を含む特別な食事ニーズに対応したカスタマイズ食品の実現に寄与することを目指しています。


